第12章 Hi!
ー穂波sideー
「もぉええわ。俺に振り回されんでええ。俺を振り回してくれ」
侑くんが落ち着きを取り戻したかと思ったら、
突拍子もないことを言って、きょとんとしてしまった。
なんて返したらいいのやら……
「ほんまにうっさいな」
「でも結構2人の掛け合いおもろかったけど」
「せやな、勢いあったし突っ込んでんのは侑なんやけど、
ツッコミどころ満載なんも侑っていうんがおもろかったわ」
「アランくん!それどーいう意味!!」
『…ふはっ ねぇ、侑くん。 嘘じゃないよ、そういう侑くんが大好き』
「おおきに! あとでチューの続きしよな!」
『きゃー♡』
「そんでも、ほっぺにちゅーはええことになってんの?研磨くんリセットしにけーへんかった」
『ふふ… わー美味しそう〜』
美味しそうなご飯がいっぱい用意されてて。
それも治くんと福永くんの2人が主に作ってくれたと聞いて。
その2人が並ぶ台所なんて… 最高すぎる♡
でも会話なさそう… でも後ろ姿想像しただけで萌える♡
ってなった。
色とりどりの食事を突きながらみんなと、いろんな話をした。
そして途中、考えた。
なんで侑くんにはほっぺにキスを軽い気持ちでしたのかなって。
それはやっぱり出会った時の、あの感覚が強い。あの、印象が。
知らない人でも目があったらニコってしてくれる、フランクさのある侑くん。
だから、海外の何人かの親しい友達のほっぺにちゅってするみたいに、
侑くんには躊躇なくできた。
流れ的に慌ててたけど、すぐに侑くんだって何でもない感じになったし、
大きな声で続きしようね、とか言うくらいの軽いものになった。
わざわざ比較する必要はないけど、でも対にされがちだからこそ言いたくなる。
侑くんと治くんって、全然違う。
でも遺伝子ほとんど一緒っていう、似てるどころじゃないものもいっぱいある。
双子の、双子故の、ものすごい魅力だなぁって、しみじみ思った。