第12章 Hi!
ー黒尾sideー
「…それは、なんか…… なんていうか、あれじゃん」
「なんていうかあれ」
「…か わいいとか、言われがちだからおれ」
「………」
「男の人からの好意も多いらしいし…」
「…それは、ちょっと聞き捨てなんねーな、どこ情報?」
「リエーフとか… エゴサじゃないけど勝手にやって報告してくる。Twitterとか」
「…あーね……」
顔も名前も拡散されちゃって。
知る人ぞ知る的な有名人になりつつあんだよな、
大学中が知ってるとかそんな感じで有名なわけじゃねーけど。
「いやでもお前、普通に女の子にもモテてんじゃねーの?」
「何それどこ情報」
「山本とかリエーフとか?」
「…虎は大袈裟だから」
「実際…いろいろ誘われたりとかは増えたなとは思うけど。
弁当とか渡されたり?でも、なんていうか」
「………」
「いかにもかわいいものが好きそうな人が多いのは何で?」
「…ぶっ あはははは…!」
そんな不貞腐れたような顔で俺を見上げて聞いてくる質問がそれって…
どう見たってかわいいだろ。
「…あとやっぱゲーマーですって子とか。 …クロ笑いすぎ」
「ひーっ、わりぃわりぃ。さー?何でだろうな? でも穂波ちゃんみたいなサーフガールが来たところで危うくなるわけ?」
「………それはないな、ない。穂波しか興味ない」
「前から一途にそれずっと言ってるけど、それこそ崩れた時危ういんじゃねーの?」
「危うくないし。本当興味ないもん」
「まーな、知ってるけども」
「……ていうかクロ、ずっと手が止まってる」
おぉ、完全に手、止まってたわ。
メシ作りにきたんだった。
「送迎会したじゃん? あんとき、穂波ちゃんかわいいこと言ってたぞ」
「なに、聞かせて」
「教えねーけど♡」
研磨から、なに、聞かせて。 なんて言われことあったか?
変なところで妙な感慨湧いてきたんですけど…