第10章 ゴミ捨て場の決戦!
歩side
音駒のみんなと話しながら、まだ隣のコートで行われている梟谷の試合を見ていた
ピーッと笛が吹かれ梟谷はセットカウント2:0で勝利を掻っ攫っていく
試合が終わった木兎さんが私たちの方に向かって歩いてきて
「お前ら見て、絶対ぇ負けねって思った
もっと会場沸かす試合してやる」
と音駒、烏野のみんなに言う
「木兎さんキレキレストレートかっけー!」
翔陽が興奮しながら言うと木兎さんも
「おーっ!弟子ーっ!」
と応える
「歩も見てたか?!」
木兎さんが何故か両手を広げて近づいてくる
「見てましたよ!今日もカッコ良かったですけども…何ですかその手は?!」
「そーかそーか!カッコ良かったか!
この手?そりゃ勿論可愛い妹を抱っこしてやろーと思って!」
「え?!な、何ですか?!妹?!」
いつの間に私は木兎さんの妹になってたんや…
「俺はなぁ、お前の兄貴になるって決めたんだよ!兄妹ならハグとか普通だろ?!」
「いや何の話ですか?!それにこの年頃の実の兄妹ハグ普通せんでしょ?!」
「そうか?なんなら兄妹だし風呂も一緒に入る勢いだろ?さぁ!遠慮せず兄ちゃんの胸に飛び込んでこい!」
突然の展開に困惑していると、ツッキーが私と木兎さんの間にスッと入ってくる
「兄って何ですか?木兎さん歩のご両親に養子縁組でもしてもらったんですか?」
「な、ツッキー!よ、うしえんぐみ?!て何だ!」
「正式な手続きもナシに兄だのハグだの風呂だの言ってたら、セクハラで訴えられますよ?戸籍上の兄になってから出直して来てもらっていいですか?」
「こせき…アカーシ!ツッキーが難しい言葉使って、変なこと言ってくる!」
「木兎さん、別に養子縁組も戸籍も変なことではありません。月島の言う通りです、歩ちゃんのご両親に息子にしてもらわない限り、兄にはなれません」
「えー?!そうなのか?!じゃあ今度歩ん家いくわ」
さも当然のように言い放つ木兎さん
もし木兎さんが我が家に来たら…
困ったことに、普通に順応しそうで怖い
木兎さんも、私の家族も。