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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





「…俺の言いたいこと、わかってるな」

「…ん」

目尻から冷たいものが流れていく。

「睦…今は赦してやる。
だが、ひとつだけ答えろ」

低く、真剣な声。
耳から遠ざかって…

真正面から見つめられて、
それを見つめ返しながら
次の言葉を待った。

「その指輪はどうした」

左の手首を掴み上げられ
鼻先に突きつけられる。

「…指輪…?」

「あぁ、この指輪をどうしたか訊いてんだ。
お前は化粧っ気もなければ
装飾品も身につけねぇ。
ここへ連れてきた時には
つけていなかったこの指輪、
どうやって調達して
どういう意図で身につけている?」

「…っ⁉︎」

瞬間、バレた、と思った。
天元の暗殺に加担しかけたことを、
この人は見抜いたのだと。

そうだ。
私はもうこの人を憎んではいない。
それどころか愛してしまったというのに、
こんな指輪を後生大事に取ってあったのだ。

捨ててしまおうと何度も思った。
でも、ヤツの話によれば
かなりの劇薬。
はっきりと覚えてはいないが
致死量の何倍かと言っていた気がする…
それをどのように捨てればいいかわからなかった。

あの水路に流してやろうとも考えた。
でもジャナが言うには
あの水路は外に通じている。
城内町の人たちになにか影響があってはならないし
万が一のことを考えると
恐ろしくて捨てることなんてできなかったんだ。

「……ごめ、なさい…」

唐突に謝った私を不審に思ったに違いない。
怖い目で私を睨み、

「誰かに、贈られたという事か。
それを大切に持っていると…」

チッと舌打ちをした。

そこで、私は誤解に気づく。

「あ…違うの天元、これは…
そうじゃなくて…」

…なんて、言うつもりなの?
あなたを殺すための道具です、って?
そんなバカな…
でもそう言わないと誤解されたまま…

「そうじゃなくて、何だ?」

「あ、の…」

「お前、俺じゃねぇ誰かと密通してんのか」

「バカ言わないで!そんな事しない!」

「…じゃあなぜ言えねぇ」

「だから…コレは…もともと持ってて…
仲間がくれたもので…久しぶりに付けて
みようかなって…」

へたくそな言い訳。
ウソは、つけないんだ。

「…バカはお前の方だ。
この俺にウソつきやがったな…」



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