第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜
いつになれば実感が湧くだろうか。
あそこまで嫌われていたというのに…。
深く腰を合わせたままだった俺は
一滴も零さないよう、わざとゆっくりと
睦のナカから引き抜いた。
「…っ…」
それにすら感じたのか
ぴくっと身体を跳ねさせて、
奥から異物が出て行ったことに
ホッとしているようだった。
それに反して表情は淋しげで
それがまた俺の気持ちを乱すのだ。
可愛いにも程があるって…。
「お前、俺のことどうしたい…」
敵うきがしねぇ。
こんなチビの女ひとりに。
のしかかった体制からごろりと横になった勢いで
睦の身体もこちらに向ける。
そっと抱き寄せ、額にキスをした。
「平気か?」
「へい、きなわけないじゃない!」
俺の腕の中で頬を染め喚く。
おやおや。
「腰でも痛めたか…?」
スルリと背中から腰を撫でてやると
「違います!」
慌ててその手を払いのけようとした。
「そうかよ、丈夫で何よりだ」
俺はわざと惚けて見せて
ぎゅうっと抱きしめた。
そうしても、暴れだすわけでもなく
おとなしくそこに収まっているので、
思ったよりも従順なんだなと……
いや、俺のことが好きっていう証拠?
なんて、都合の良い事を考えたりして。
「そうじゃない!すごく恥ずかしかったのに!」
俺の胸に埋もれながらそんなこと言われても…
「どの恥ずかしいコトだ?
裸に剥いたコトか?
それとも直に触れと言わせたコトか。
あとは…俺の魔羅がお前んナカを…」
「いやぁっ‼︎」
滑らかな両手が俺の口を塞いだ。
さっきの名残なのか、今の衝撃でなのか、
潤ませた目を吊り上げる。
「信じられない!そんな事を言うなんて!」
煩わしい両手を、
自分のそれぞれで解き、
「何が恥ずかしいのか訊いてるだけだろ。
だいたい俺らが愛し合うのに、
何が恥ずかしい事があるんだよ」
当然の事を言葉にした。
「……天元は、
慣れてるからそんな事が言えるのね」
ぽつりと言った睦は
さっきまでがウソのように冷静だった。
「何言ってんだ。慣れちゃいねぇよ」
「他に好い人がいるじゃない…」
一瞬にして声色が褪せていく。
勢いを失くした睦の、
なんて悲哀に満ちているのだろう。