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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜





そもそも、アレが誰だったのか…。

「…っん!ぅ…」

突然襲った、呼吸ごと攫われるようなキス。
何の準備もなかった私は
ただ慌てて彼の胸を押しやった。
それくらいしか、抵抗の手が思いつかない。

彼の口内に誘い込まれた私の舌が
ちゅ、と吸い上げられ
更に何度も甘嚙みされる。
扱くようなその動きが気持ちよくて、

「んぅ…っふぁあ…」

またおかしな声を上げてしまう。
大きく抱きしめられた身体。
もう逃げる気なんてなかった。
だってもう、逃れる理由なんてない。

その腕に弱々しくしがみついて
甘んじて彼を受け入れる…
私がおとなしいことに満足したのか
ゆっくりと私を解放した彼は
少しだけ熱っぽい瞳で

「…何考えてた?」

吐息まじりに問う。

私の気が、
他所に向いていた事が気に入らなかったのだ…
なかなか、女心をくすぐるな…

「…どうしたら、あなたが…
傷付かずに済むか、って…」

彼の胸に身を擦り寄せて目を閉じる。

——ウソは言ってない。
ただ、彼と言えば、

「俺が傷付かずに…?
そう思うなら、俺を愛せ」

思った通り、勘違いをしていた。
私の言う『傷付かない』というのは、
肉体的に、の話だ。
心の話じゃない。

わざと、彼を誤解させるような言葉を選んだくせに
その結果に胸を痛めた私は
彼の胸から顔を上げる事が出来なかった。
とっても悪い事をしたような気がして…

「睦…?」

私のほっぺたに大きな手が添えられて
慰めるようにそうっと撫でられる。

「俺が、いるから…
そんな顔すんな」

「え…?」

そんな切なげに言われるほど、
どんな顔をしていたんだろう。
見上げた彼の表情は、
言葉より、ずっと切なくて
これじゃいけないと私は思い直した。

この人の言葉が、私を左右するように
私の態度はこの人を惑わせるんだと理解した。
なら、嘘でも元気に振る舞おう…

愛する人には、笑っていてもらいたい…
こんな私でもそんなふうに思うんだ。

「うん…ありがと…」

ほっぺたを優しく撫でる彼の手に
自分のそれを乗せて、自ら頬に擦り付ける。

「…大きな手」

人差し指と中指をぎゅっぎゅっと握って遊ぶ。
その行為にクッと笑い、

「睦はどこも小さいな。
手も、顔も…口も…」

言った場所に、律儀にキスをして行く彼。





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