第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜
やっと訪れた平穏な時間。
呼吸はちっとも整わず、
愛された余韻だけが色濃く残された身体を
ベッドに深く預けていると、
「…睦、悪ィ…
初めてなのに…ムリさせた…」
申し訳なさそうに言った天元が
私を優しく抱き寄せてくれた。
おでこにちゅっとキス…
さらりと髪を撫でてもらうと、
私はもう幸せいっぱいだった。
「…大丈夫か…?今更だが…
悪かった、なぁ睦…?」
ぼんやりと、
目を伏せたまま動かない私を見て、
「…いきなり過ぎたよな?
でもよ、愛した女を抱けるかと思うと、
俺も興奮するっていうか…
ただ欲を満たすだけじゃなくて
睦の事を抱くとなると…
夢中にもなるだろ…?」
珍しく饒舌になる。
…何も訊いてないのに、
言い訳のような言葉たちが
ぽんぽんと口から飛び出して来た。
未だ、快感の余韻に浸っている私には
あまりよくわからない…
ただ、この人からの愛は
間違いなく感じられた。
「…なぁ、何とか言えよ。
怒ってんなら罵ってくれ、覚悟できてるから。
でも俺は、本気で睦を愛してる。
そこは疑われたくねぇんだ」
あぁ、この人はさっきから
何を言っているんだろう…。
でも何だか、すごく優しくされてる気がする…
私を、心配してくれてる…の?
「おい睦…?」
「ん……」
早朝の澄んだ空気…
まだ涼しい風が私の身体の火照りをとってくれる。
なのに、この人の熱いくらいの体温も
ひどく心地いい…
あぁどうしよう…
もっとこの人の声を聴いていたい。
聴いていたいけれど…
この腕…
すごく安心できる…
このまま目を閉じたら、
いい夢を見られるかしら…
「睦…こら睦?
俺を置いて寝るなよ…」
ふっと、笑いを含んだ甘い声。
それに意識を浮上させた私は
なんとか瞼を持ち上げた。
すると慈しみの瞳が私の事を見つめていた。
「…眠いのか?疲れた…?」
「ん…ねむたい…」
「そうだな…ごめんな起こして」
ほっぺたを撫でられ、
ちゅっと軽くキスをされる。
たったそれだけで、さっきの熱が蘇るようだった。
ぱちっと目を見開いた私を
愛しげに見下ろして、
「…忘れられないか?」
嬉しそうに目を細める。