第21章 スルタンコラボ企画 〜睡蓮の昼寝〜
…何を今更、殊勝ぶって。
そう思ったけれど
彼の目を見ていたら、なんだか
邪険にはできないような気になって…。
でもなんと答えていいものか悩んでしまう。
だって、
気持ちよかった、なんて言えるわけがない。
私は、そうやって悩んでいただけ。
でもその無言の時間が、彼には
私が気分を害しているように思えたのだろう。
「何でだろうな…大切にしてるつもりだが
睦には伝わる気がしねぇんだ」
おでこをこつんとぶつけられた。
寝起きの、少し乱れた髪が色っぽい。
きれいな瞳を覗き込むと
本心で言っているのが伝わって…
あぁこの人は、見た目や態度とは裏腹に
すごく周りのことを考えている人なんじゃないか
…って思えた。
「……訊いてもいい?」
初めて、この人のことを知りたいと思った。
「おぉ、何でも訊け」
さっきまでの揺れていた瞳は
一転してきらきらと輝き出した。
…ほんと、少年か。
「どうして、あんな…」
「…ん?」
「…い、いやらしいコトするの?」
恥を忍んで言葉にしてみる。
彼は少しだけ目を見開いて
優しく抱き寄せてくれた。
「…いやらしい…?ってお前…。
そりゃ…愛の証明だからじゃねぇの?」
「愛の証明…」
「わかってねぇのか。…愛し合ってたら
ああいうことしたくなるんだよ」
至って真面目に答えてくれるが…。
「…愛し合って、…ない」
私はこの人を愛した覚えは一切ない。
それを聞いて、がっくりと肩を落とした。
「…あぁそうだな。だから、
まだ抱かずに待ってるだろ?」
「抱く?…今、抱かれてるけど」
彼の両腕がしっかりと私の体に巻きついている。
これは、抱かれてる事にはならないのだろうか?
「そっからかよ…」
ぼやいた彼は私の手を取り、
おもむろに自分の局部へと導いた…。
私はあまりの事にびくりと身を竦ませて
その手を引こうとするのに、
逆に力を入れて押し付けられてしまい
大いに慌てた。
「コレを、お前んナカに挿れる事。
そうやって肉体的に抱く事を言ってんだよ」
「え…」
「お前そういうの知らねぇの?男に興味ナシかよ」
「…そういう事する行為自体は知ってるけど…
私は別に、しなくていい…って…」
私だって子どもじゃない。
何となくだけど知ってはいる。