第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.
「あの日の、恋柱様…?」
「はい。恋柱様、蛇柱様と
ごはんを食べに行かれた時があって
私、ちょうどその場にいたので」
蛇柱くん、そんな事してらっしゃった。
やる事やってんなぁ…
…てことは、
睦は完全に、恋に恋してる。
1番ダメなやつだ。
俺は無意識に、大きなため息をついていた。
「あのなぁ、それは…」
ひと言、提言しようとした俺を
「あんな意地悪ばっかり言ってた人が…」
言葉で遮る睦。
何も言うなと言われた気がした。
「急に優しくなって、
あんな意地悪言ってたのは私のためだったって。
それがわかって喜ぶのは、
おかしいことですか?
なのに今度は他人行儀になられて…
淋しいなって思うのも、おかしいですか」
睦はどうにも解せないという表情だ。
「…おかしいかな…
私はもう、大切な人を失くしたくないんです。
もう後悔したくないんです」
「もう、?」
「………そうです。いいんです」
睦は今まで見た中で
1番不機嫌そうにした。
そこに、
鬼殺隊に入ったワケがあるのかもしれなかった。
でも聞き出す事は難しそうだな。
「でも、音柱様のいう事はわかります。
ご迷惑おかけしてまで
どうにかしようとは思いません」
「ご迷惑なんじゃねぇんだよ」
わかってねぇなぁ…
「お前がほんとに俺を見てんならいいんだ。
でも違うだろ?甘露寺に憧れたとこに
ちょうどよくお前に好意を寄せる人間が現れて
だからお前も
俺を好きになったような気になっただけの話だ」
そう分析をしてやると
睦はぱちくりと瞬きをして
天を見上げた。
と思ったら地に落とし
すぐにまた天へと向ける。
「恋なんて
勘違いみたいなものじゃありませんか?」
「お前よくもまぁそんな事が言えたモンだな」
呆れたやつだ。
「もーいいです…お腹すきましたよぅ」