第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.
それが…
その相手が、彼、なのだろうか…
…………いや、
…………………いやぁ?
それはどうだろう⁇
「弥彦くん?」
頭を抱えた私を
恋柱様が覗き込んだその時。
「櫻井だ!」
「ほんとだ、櫻井ー!
生きてたか!」
「長期の任務お疲れさん」
口々に好きな事を言いながら
廊下の奥から
あの日、音柱様に呼ばれた隊士たちが
やって来た…
が、
私の隣に恋柱様が居るのを見つけ
つんのめるようにして立ち止まった。
それを見た恋柱様は
「あ、じゃあ私、もう行くわね!
弥彦くん、会えてよかったわ!またねぇ」
まさかの私たちに気を遣ってくれるという
なんとも申し訳ない行動に出てくれた。
自分が居たら私たちがくつろげないと
そんなふうに思ってくれたのだろう。
鼻歌を歌いながら
軽い足取りで去っていく背中を4人で見送る。
と、くるっと振り返って
にっこり笑うとバイバイと手を振り、
廊下の角に姿を消した。
3人はしばらく
恋柱様が行った方向を眺めていたが
こわぁい顔でクルッとこちらを向いて
一気に間合いを詰めると
私を取り囲むようにして座り込んだ。
「なぁ櫻井さぁ、
恋柱様と仲良いよな」
「よくあんな親しげにできるよ。
俺には恐れ多くてとてもじゃないけど…」
「でも、いいよな…可愛いし」
可愛い…
「可愛いなぁ…スタイルいいし」
スタイル……
「戦ってたら胸零れそうだしな」
胸が、零れる…⁉︎
ちょっと待って、
「そんなこと考えてるの⁉︎
だいたいどこ見てるの!」
「考えるだろ。そして見るだろ」
「え!」
「実際可愛いし」
「えぇ!」
「胸大きいし」
「えぇえっ!」
男の子って、そんなものなの?
この人たちもそんな事を考えてるの?
「櫻井は何も感じないのか?
あんなに仲良いのに?」
「仲良くしてもらってはいるけど…
そんな目で見ないよ」
まぁ私にとっては
女同士でもあるわけで…
ほんわかした恋柱様は
とても貴重で大切な存在だ。