第49章 .☆.。.:..期待:*・°☆.
強い味方がいてくれるって
なんて頼もしいんだろう。
「弥彦くん、ひとつ、いいかしら?」
恋柱様は
急に落ち着いた声で私の方を振り向いた。
「はい…」
私も神妙にならざるを得ない。
姿勢を正し、話を聞く体勢を取った。
「あのね…
弥彦くんに気持ちを打ち明けてくれた子は
きっとものすごく勇気がいったと思うの。
だって言ってしまったら、
もしかして今までみたいには
出来なくなってしまうかもしれないでしょう?
ヘタをしたら、
弥彦くんに避けられてしまうかもしれないって
きっと考えたと思うの」
「…はい」
私は一応、相槌をうつ。
「気持ちを打ち明けるのって、ものすごく力を使うのよ?しかも女の子の方からだなんて、それは悩んだと思うの。だけどきっと、気持ちが溢れて仕方なかったのね…。もう伝えずにはいられなかったんだわ!そんなに強い想いを抱えているんだもの、…だからどうか、疑ったりしないであげてほしいの。弥彦くんに疑われてるってその子が知ったらきっととっても悲しむわ?」
恋柱様は私が固まってしまう程に
一気に捲し立て、
ふぅ、とひと息つくと、
「そこまで想われているんだから、
弥彦くんも、自分に自信を持ってね!
その子のためにも!」
にっこりと笑ってくれた。
…恋柱様は、私の事を男の子だと思っているから
告白してくれたのは女の子だと思い込んでいる。
だけど実際、私は女であって…
気持ちを打ち明けて来たのは
ガタイのいい大男だという事を
当然ながら知らないわけで…。
だけど今、恋柱様が語ってくれた内容を
音柱様と照らし合わせてしまう私には、…
気持ちを打ち明けるのに
もじもじと悩んだり、
恥じらったりする音柱様の姿がチラついて
それはもう笑いを通り越して恐怖だ。
恋柱様…
そればっかりはどうかと思います…。
だけど、
今までの私との関係を打ち破るのに、
それなりの勇気が要ったというのは
その通りなのではないかと思った。