第48章 .☆.。.:..卒業*・°☆.
呆けたように呟き
全身から少しだけ力を抜いた。
「でも、言われたみたいに感じて…」
「それは悪かったけど…勘違いだよ」
「勘違い…」
「すぐ悪い方に考えるだろー。
俺から離れるのは許さねぇからな。
手の届くとこにいろ」
「…なら…何で私を突き放すの、」
「抱きしめてんだけど」
「気持ちの話」
「気持ちも抱きしめてますー。
愛しくてたまらねぇし、
ずっとこうしてられるもんね」
「私のこと好きなの?」
「好きだ。ナメんなよ、
俺の方が先に好きになってんだからな」
「順番なんか関係ない」
「俺の方が愛してるって言ってんだよ」
絶対ぇ負けねぇ。
と、思う。
俺への関心を、
また取り戻すには
こうしてくっついてるだけでもいいのかな
なんて考えていた時
今までじっと
ブランケットにうずもれていた睦が
何を思ったのか、肘を立てて
向こうを向いたままゆっくりと身体を起こし
上体をひねって顔をこちらに向けた。
俺と目を合わせると
その手を頬に添えて来て
あれ、と思ってるうちにフイをつかれ
睦からのキスを受けていた。
俺とした事が、頭は真っ白。
ちょっと何が起こったか理解しきれなくて
咄嗟に動くことも出来ずにいると、
唇を離した睦がチラリと様子を窺い
もう1度、顔を寄せた。
無意識なんじゃねぇかって思うほど自然で
なんの躊躇いもない。
頬にあった手は後ろ首に回され
引き寄せられたような、
縋り付いてきたような…
離れては合わされて、
睦はそれを何度も繰り返す。
押し付けては食んで、離れてはまた押し付けて。
睦からの、甘い口づけ。
触れる程度の可愛いものだったが
気持ちはまっすぐに伝わった。
好きだと言葉で伝えてもらうのもいいけれど
こんなやり方もいいな。
好きだって、全身が叫んでるみたいだ…
なら、
俺からも伝える事を
許されるだろうか……