第48章 .☆.。.:..卒業*・°☆.
だとしたらもう
平謝りするしかねぇな。
「悪かった。俺が間違ってたよ。
あんな言い方ねぇよな、ごめん」
「別に謝ってくれなくていい。
それが先生の答えだもん。それだけだよ」
あれ…
もしや心を閉ざしかけているのでは⁉︎
待て待て、
「睦、」
「もう寝る」
「おい」
「邪魔するならあっち行って」
棒読みのような抑揚のない喋り方。
頭から俺を拒むそれは、
こいつと関わり始めたあの時に戻ったようで…
手を差し伸べようとしても
叩き落とされるあの感覚。
周りからの助けを…
俺を必要としないあの時に
「戻るなよ睦…」
祈りにも似た呟きは
多分、聞こえてはいなかっただろう。
ギシギシとベッドを渡り、
睦の背にピタリと身を添わせて
ぎゅっと抱きしめてみる。
途端に硬くなる小さな身体。
ブランケットを更に手繰り寄せる様は
強く自分を守っているように感じた。
それでも俺の好きにさせている辺り、
…無関心になられたようで
却って恐ろしい。
嫌われた方が全然マシだ。
嫌いってのは、関心があるって事だから。
だけど、俺が招いた事態だ。
それは否めない。
「いいよ、一生待ってろってんならそうする。
ただ、そばにいさせろ。ここにいろ。
俺の目の届く範囲で、
今までみたいに甘えててくれ」
やっとわがままを言えるようになった。
俺だけに甘えてくれるようになった。
その喜びを手放したくない。
俺にとって睦が
どれだけ大切か、
お前はわかっちゃいねぇんだ。
「睦を俺だけのモノにしたいさ。
でも、わからねぇだろ?
散々俺に遠慮してたお前が
ホントに本当のこと言ってんのかって。
またムリしてんじゃねぇのかって、…
睦のこと大切にしたら悪ィのかよ」
あれ、これじゃ愚痴ってるみたくね?
女に恥かかせて愚痴るって、
コレどうなのよ?
こりゃ冷められても仕方ねぇか…?