• テキストサイズ

【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第45章  .☆.。.:.笑って。.:*・°☆.





「………」

思わない。

けど、
それを言ってはいけないような気がした。

…そういえば。

「さっきも言いましたけど…
煉獄さんのお屋敷、随分と遠くですよね?」

「ああ!」

「今日はお忙しかったんですか?」

「いや!今日は休みで……」

煉獄さんは笑顔のまま固まった…

「…お休み、でいらっしゃいましたか…」

違和感が残る…

煉獄邸と、このお蕎麦屋さん、
ないし牛鍋屋さん…の間には、
同じようなお店が山とある。
それなのに、
わざわざこんなに遠いこの店を選んだ理由…?

「どうして…」

「美味いのだと、千寿郎から聞いてな‼︎」

「っ」

突然の大声に私は肩を竦ませた。

「えぇ…?」

「この店が美味いと千寿郎から聞いたのだ‼︎」

まるで言い訳をするかのように
同じような台詞を繰り返す煉獄さんの目は
もうどこを見ているのかわからなかった。

「…千寿郎さん、というのは?」

「俺の弟だ!」

弟…!

それを聞いて、
先日、宇髄さんと話した事を思い出す。
『兄弟』についてだ。

このまま煉獄さんと一緒に行けば
そのお話をする機会に触れられる。

それは私にとって
大きな得だ。
何とも魅力的…

でもなぁ…

いまいち気乗りがしない…。

「それに、」

どうしたものか悩んでいる私に、

「宇髄にも頼まれている!」

………

私は多分、
それはそれはマヌケな顔をしていたと思う。

だって今、なんて言った…?

信じられないと目を見開くと
煉獄さんは晴れやかに笑って見せた。

「…なんでですか?」

「あー…今夜は留守にするからだ!」

「留守…お仕事ですか?」

「い……ぃん!そんな所だ!」

「………」

ぃん…?

…大方『いや』と『うん』が
混ざってしまったといった所だろう。
顔はにっこりしているけれど
明らかに何か隠してるんじゃ…?

煉獄さんと隠し事…
全然似合わない。

だけど隠しているくらいだから
私には知られたくなくて、
でも私の為にはなるんだろう。

「でも私、いつも1人ですし、
別に気を遣って頂かなくても平気ですよ?
宇髄さんも、どうして急にそんな事を
言い出したんでしょう?」


/ 2219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp