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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





ヘタすれば皮膚を焼いて溶かして
どろどろと零れ出てしまいそうだ。
いっそのこと私から流れ出して、
そこら中溶かして無くしてしまえばいいのに。

「睦、聞いてんのか」

「…うるさいなぁ」

私は耳を塞ぐ手にぎゅうっと力を込めた。

「なぁ、…そんなに震えてんのおかしいだろ?
俺にできる事、あるだろう」

「うるさいの!何にもない!
先生なんか…!」

言ったらだめだ。
もうやめなくちゃ。
それ以上言ったら取り返しがつかないよ。
1度発してしまった言葉は
もう取り戻せないんだよ…?

「だから最初に言ったのに…!
あの時ほっといてって言ったよね」

涙って、どれだけ私の中にあるんだろう。

ちょっと知らない所が露見しただけで
こんなに揺らいでしまうの。
先生は、隠していたわけではないのに。
でも自分に自信がない私は
すぐにいろいろ勘繰ってしまうんだ。

自分がこんなに嫌なヤツだったなんて…
そんな事も知らなかったよ。

「そっか、ごめんな…
確かにそう言ってたよな」

胡座をかいた膝に自分の肘を置いて
私には触らないという意思表示をする。

なんだよ、…謝ったりしてさ。

そしたら私が素直になると思ったら
大間違いなんだからな。

「私なんか欠陥人間だよ、
まともな恋なんかできない、
なのに…先生が余計な事するから、
だいすきになっちゃったんだよ…」

「睦…」

あぁ、頭の中がぐちゃぐちゃだ。

私を救ってくれた筈の人に苦しめられる。

ちがうちがう。
私がへたくそなんだよ。
自分が苦しい方へと進んでしまうんだ。

「…どうしたらいいかわからないよ、
怖くてたまらない…私なんかが、
先生を、好きになるなんて笑っちゃうでしょ」

「何でそんなこと言うんだよ」

先生の顔が見られない。
私は膝に額を押し付けて、
塞いでいた耳を解放した。

「無理なんだよ、
私にまともな生き方ができる筈ない」

「お前はまともに生きてきたろ。
ちゃんとやってたよ」

「そうだよ!ちゃんとしてた!
なのに先生が邪魔したんだ!
ほっといてくれたら出来てたのに
先生が甘やかすから
私どんどんダメになる!」

「そうだよ、わざとダメにしてんだから!」

「…は…?」


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