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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





「さっき、じゃあ私は何なんだって考えた。
私は先生の何ですか?
生徒以上って言ってたけど、
じゃあ生徒以上ってなんですか?
私のこと好きだって言っとけば、
可哀想な生徒を引き止められて…
救えるとでも思ったんですよね?」

声だけでなく、睦の全身が震え出す。
顔は真っ青になっていき、
俺の目をまったく見なくなった。

「睦…?お前何言ってんの?
俺のこと疑ってんのか」

「帰ります…」

自分で言ってしまった事に気がつき
睦はグッと唇を噛み締めた。

帰ります…?

「おい、聞き捨てならねぇな」

「………」

「なぁ睦、何考えてる?」

どうせ良からぬ事だ。
わかってる。

「何も…」

「俺の目を見て答えろ。
目も見ずに言ったことなんか信じねぇ」

「何も考えてません」

生意気にも睦は
真っ直ぐに俺の目を凝視めて
はっきりそう告げた。

しかも敬語を使いやがる。
学校にいる時の、優等生の睦だ。
何を考えてるかわからねぇ目をして
ちょっと微笑みながら
全てを隠そうとするあの表情。
微笑ってるくせに、悲しげで
総べてを諦めているような顔。

そんな顔させたいんじゃねぇ…

でも昨日はアレで今日はコレ。
衝撃的な事が続けば、
精神的に疲弊するだろう…

でもだからこそ、帰ったりしたらだめだ。
何が何でも、…縛り付けてでも
ここに残ってもらうぞ睦…。





























先生の顔が怖くなればなるほど、
私は笑みを深めた。

そうするだけで
自分は大丈夫だって思えたから。
同時に、それを誇示したかった。

『帰ります』と、
そんな言葉がさっき口をついた。

望むわけがないけれど、
ああ言えば先生は
きっと私を見てくれると思った。
みっともなかろうが無様だろうが、
私は先生の気持ちを引き止めたかった。

だけど、
あのひと言は間違いだったと
すぐに後悔したんだ。

戻りたいわけがない。
帰りたいわけもない…

「睦…?お前今どこ見てる?」

どこも見てないよ。
誰も、見てないよ…


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