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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





頬に落ちた涙の雫を指先で拭ってやる。
その手を煩わしそうに払いのけ、
睦は俺の胸に両手を突いた。

「おい、まだ話終わってねぇだろ。
ちゃんと答えろよ」

降りようとしているのはわかっている。
そうはさせたくねぇ俺は
睦の腰をもう1度強く引き寄せた。

非力な睦は簡単に戻って来る。
ぴったりくっついた互いの前身。
それが気に食わないらしく、

「や、だ!こんな事しなくたって
話出来るじゃん!」

俺の腕に手を掛けて抵抗した。

「いや、出来ねぇよ」

「なんでよ!」

「だってお前泣いてんじゃん」

「関係ないでしょ」

怒ったように言うくせに
涙は次から次へと流れ出る。

天邪鬼は根っからのものか…

「関係あるよ。
そんな時は、離れてなんかやらねぇの」

「だからってこんな…」

睦の肩に顎を乗せ
身ぐるみ抱きしめる俺から
少しでも距離を取ろうというのか
ぎゅうぎゅうと俺の肩を押し返して来る。

そうね。
睦の言いたい事はわかる。
こんな危うい体制でなぁ…?

向かい合わせで
しかも俺の腰を跨いで座らされてるワケで
…戸惑いしかねぇだろうな。
でも、

「くっついていたかったんだよ。
顔突き合わせて話もしたかった。
どっちも叶えられるのは、
このカッコしかねぇだろ?」

「えぇ……でも、」

「ほら、そのおかげで
こうやって涙も拭いてやれる」

「……」

睦はとうとう言葉を失った。
納得したかどうかは定かではないが…

いや、多分していないが……

だが、何も言えなくなったのは好機。

「で?なんだって?」

「もう…いい、」

怒ったような、照れ隠しをしたような…
そんな顔でプイっとそっぽを向いた。

「よくねぇの!睦の涙は、
何で止まらねぇのかな?」

頬に両手を添えて
力任せにこちらを向かせる。

「先生のせいだ」

「そうだろうなぁ。だから、
俺が責任取るって言ってんだよ。
どうしたら、睦ちゃんのご機嫌が直るの?」

「直らないよ」

「あいつが気に入らねぇの?」

俺はわざと地雷を踏んだ。


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