第41章 輪廻 〜if〜 後
「そんなの知らなくても、
俺のしたいようにさせてくれたらいいだけだ」
「…それだけでいいの?」
それだけ、と来たか。
「結構、簡単じゃねぇと思うぞ…?」
「そう、かな…?」
「お前は俺のことわかってねぇんだ。
自分でも初めて知ったけど、
結構重てぇみたいだよ」
「重たい、でしょうね。おっきいし…?」
天然ちゃん。
可愛いな。
「ははっ…違ぇよ。
気持ちがな、
お前なんか押し潰しちまいそうだよ」
苦しいな。
お前の負担なんかになりたくねぇのに
どうしても求めてしまうんだ。
押し付けたいんだ。
どうしたらいいのか、
わからねぇことなんて初めてで。
しかも相手は高校生だよ。
親から虐待されてたような
大きなキズを負ったいたいけな少女だ。
包んでやりたいって思うだろ。
それなのに俺と来たら自分自分で。
どうしようもねぇな、
自分で情けなくなるよ。
「もうちっと…
かっこいいと思ってたんだけどな…」
自惚れが過ぎる。
かっこ悪ィの。
「…かっこ、いいけど」
「…お、ぉ?」
「かっこいいよ?だって私のこと
躊躇わずに助けてくれたもん。
ヒーローじゃない?」
「…言い過ぎじゃない?
さすがに恥ずかしいんだけど…」
だいたいよぉ、いちいち恥ずかしがって
スキの2文字も言えねぇヤツが
なんでそんな事をスラスラ言えるかね。
「えぇっ⁉︎先生でも照れるんだ!
可愛いね!」
「お前なぁ……!」
おちょくってんのかなぁ⁉︎
「先生の気持ちなら重たくても嬉しいよ」
にっこにこで言いながら
俺の頬にキスをする。
「っえ…」
俺とした事が不意打ちを喰らい、
石化したかのように全身を硬直させた。
まさかここまでされるとは…
ん…?
重たくても嬉しい……?
「相手が先生なら、なんでもいいみたい。
私も今気づいたけど…」
「潰すのにか」
「簡単には潰されないよ。私結構タフなんだ」
それは、知ってるかもしれね。
「そんなこと言ってると、
俺めちゃくちゃすんぞ。
絶対ぇ離さなくなるぞ」
「明日からずっと離さないでしょ?」
「そんなん言われたらほんと離さねぇもんね」