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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後














『何だありゃア……』

クツクツと、
シチューの煮立つ心地よい音をBGMに、
電話口からは非常に不快そうな唸り声。

『まさかとは思うが
アレが睦の肉親なのかァ?』

「あー…そうね。残念な事に」

『アレじゃあよォ…』

わかるわかる、わかりますとも不死川クン。


睦がフロへ行き、
俺がシチューの仕上げにかかっていた時
スマホが着信を知らせた。

画面を見て、
今かい、と小さくツッコミを入れた事は秘密だ。
だって明日でも良くね?
どうせ会うんだから。

でもわざわざ不死川が電話を寄越すという事は
よっぽどの何かがあったのだ。

明日を待たずして、
伝えておきたいナニカ…。

「なんて言ってた?」

『睦を返せって。
お前らに睦を取り上げる権利はねェ、
とかなんとか…』

あーあ…

金が底をついたか…?
こりゃしばらく睦から目ぇ離せねぇなぁ。

「そっかぁ…。やっぱ変わんねぇかぁ」

まぁ、期待もしてなかったけど。
そんな簡単だったら
睦はあんな目に遭わずに済んだはずだ。
ただ、
或いは…とも、思ったんだがな…

『…なァ』

「あぁ?」

『…あいつ、大丈夫なのかァ』

「…どういう意味だ」

『今どうしてんだ』

「今オフロに入ってるのぉ。
バラの香りの泡風呂で楽しんでるのよ」

『黙れ、気色悪ィ声出すな』

「睦の代弁しただけじゃーん。
真に受けんなよ」

あんまり深刻そうにしてるから
場を和らげてやったってのに。
わからねぇ男よ。

『詳しくはわからねえが…』

言いにくそうに言葉を詰まらせた
電話の向こうの男。

気づくよな、そりゃ。

「警察でも来たか?」

『呼びゃしなかったけどなァ…』

「まぁ学校だしな」

生徒が混乱するだろうから。

『だがありゃ突き出されただろうな』

「まじか!」

法的処置ですか校長。
それはありがたい。

『…やけに嬉しそうじゃねえか』

「滅多なこと言うな。
あいつの親だぞ、ンなワケねぇだろうが」


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