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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第41章 輪廻 〜if〜 後





そんなん、ただ自分の上にかけただけじゃん。
それを目の前で見ていた睦は
さぞ困惑し、そして怖かった事だろう。

「バカっていうか……呼んでも止めても
全っ然聞いてくれなかったから…
考え事にまるっきり集中してたよね…」

何考えてたの?と、
睦の目が言っている。

何を…?
何考えてたのかなんて……。
お前の事だなんて言えるワケねぇし。

それにしても
ここまでの記憶がさっぱりない。
恐ろしいほど抜け落ちていた。
身体が勝手に動いていただけの
抜け殻だったということだ。
…重症じゃん。

「色々あんのよ、俺にだって」

曖昧に答えて躱そうとしたのに
睦はカタンと箸を置いた。

「先生、あのさ、」

「おぅ何だ」

突然どうした。
やけに神妙だ。

「今朝、訊きそびれた事があるんだけど…」

「はぁ、」

「あの…」

言いにくそうに目を逸らし
そわそわと体を揺らし始める。

そんなに言いにくい事…?

「あのね、彼女…」

彼女…?

——先生の彼女にして。

って、言ってもいいぞ。

…いやだめだ。
言われたら断る自信ねぇかも…。

「彼女いるでしょ」

「………」

俺は一瞬、頭が真っ白になったが…

「いや…いねぇ」

そこだけははっきりさせとかねぇとと思い
呆然としながらも
きっちり否定させてもらった。

「えぇ…ッ、そうなの⁉︎」

めちゃくちゃ不思議そうに、
しかも驚いて身を乗り出した。

「どこをどうしたら女がいるように見えんの?
その方が不思議だわ」

そんな素振り見せたか?
いや、密かに心惹かれ始めているのは
目の前にいるこいつなワケで
……
いやいや、そんな事はどうでもよくて、

俺のどこをどう見たらそんなふうに思うのか
自分の行動を振り返ってみるけれど
まったく思い当たる節はなく……

でも『いる?』ではなく『いるでしょ』と
俺に女がいることを前提として話し始めた。
…そんなに確定させる
どんな決め手があった…?

それにしても睦はなぜこんなにも
言いにくそうにしているのか…?
照れくさいような、
でも気になって仕方ない…そんな雰囲気だ。


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