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【鬼滅の刃】予定調和【宇髄天元】

第39章 輪廻〜if









































いつものように鍵を開けて、
玄関に入った。

1番に目に入ったのは母親の姿。
玄関で待ち構えていた。
後ろ手に鍵をかけた途端、
ガッと髪を掴み上げられた。

この人は私を殴ったりしない。
大事な『商品』だから。

「昨日は何で出なかったの⁉︎
おかげで稼ぎがフイになったじゃないか‼︎」

……

「何とか言いな‼︎」

怒ってる。
…怒ってるなぁ。

「…どんだけ稼いで、どんだけ貢いでんの?」

「うるさい!」

「私もういやだ」

「……な、んだって…?」

初めて、面と向かって拒否をした私に
目に見えて戸惑う母親。

「もういやだよ」

私はマスクを外して
自分の顔を母親に見せた。
袖を捲って腕も、見せた。

宇髄先生が手当てしてくれたまま、……
お守りのように貼り付けたままの湿布。

「こんな私を見て、何とも思わないの…?」

「……」

放心状態の母親は、
しばらく私を凝視めた後に

「…あぁ、そう…。殴られたのね」

パチっと目が覚めたように目を見開き
ニコッと笑ったのだ。
…笑った…
笑顔を私に向けたのなんて、
いつ以来だろう…

「これからはそんな事に
ならないようにさせるから」

「…これ、から…?」

「そう、だってあんたがそんなひどい顔してたら
次のお客だって萎えるじゃない?
客がつかなくなったらあんただって困るでしょ」

「…なに、…私のためだって言うの⁉︎」

「え?だってそうでしょ?
お金なくてどうやって生きてくつもり?」

「あんたが働けばいいんじゃないの?
なにサボってんだよ!」

「私はあんたを育ててやってるじゃない」

「私がお前を養ってやってんだろ⁉︎
お前に育ててもらってる覚えはない!」

帰る場所とか、
どんなのでも母親だからとか、…

ずっとそんな事を考えてたのが
何だかバカみたいになって来た。

こんな娘を見ても何とも思わない?
『これからは』って何。
まだこんな事をさせるのか…
救いようがない。

「もういいでしょ?
2日分、働いてもらうよ」



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