第79章 家族の形$
そこからの記憶は少し曖昧で。
身体に走る快楽の波に翻弄されて、私はただ実弥さんにしがみついて、現実と夢の境を揺蕩っている。
「やり過ぎたかァ……」
不死川が幸の髪を撫でる。
結局、腟内では射精しなかったのだが、今回の様に少し時間をかけてゆっくりと幸に快楽を刷り込むのも一つの手だなと不死川は思ったのだ。
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「実弥さん…?」
いつの間に寝てしまったのだろうか……
幸は昨日の記憶を辿りながら、行為の内容を思い出して一人百面相をする。
「何、赤くなってやがんだァ?幸」
「実弥さん、良かった」
そっと胸を撫で下ろす様子を見て、幸は素直に答える。
「何だよ、寂しかったのかァ?」
「はい」
「……そうかよ///」
それに照れて、咄嗟にそっぽを向いてしまう不死川である。