• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁(冨岡夢)

第79章 家族の形$


「……正直言やァ、玄弥には普通に過ごして欲しかったんだ。鬼殺隊みたいに命懸けの部隊に入ることなんて俺は……人殺しは……俺だけで、十分だったん……」

「実弥さん……」



彼の心境を思うと、胸がギュッと締め付けられるような想いがした。

私は初めてこの人が普通の人間だったことを知った。

今までは、何処か雲の上の人の様に感じていたのだ。

けれど……



「実弥さん。沢山頑張りましたね」



私は彼を抱き締めて頭を撫でた。

普段とは真逆の立場だが、今は彼の心を孤独にしない事を優先した。



玄弥君を突き放した理由もこれで分かった。

彼は生き残った最後の弟まで失うかもしれないと恐れていたのだ。

きっと玄弥君が彼にとっての希望だったのだ。



「幸……」



涙は見受けられない。

けれども、彼の心が泣いている様な気がした。

/ 2011ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp