第78章 柱の子育て奮闘記
「実弥さん、実弥さん!」
「落ち着け、どうしたんだァ?」
「喋ったんです!実幸(みゆき)が!」
幸は長女を抱えて不死川の元へ駆け寄ると、興奮冷めやらぬといった風で、報告してきた。
「は?」
「あー、ぶー、ぱ!」
「ね?ぱぱ、って呼ぶんですよー?」
「ぱぁ、ぱ?」
我が子の呼び掛けに固まった不死川に対して、幸は喜んで駆け回る。
「やりましたよ!実弥さ……?」
「ありがとなァ、幸…」
急に頭を撫でられて驚きつつも、気分がいいのでにこっと笑えば、不死川が抱き締めてきてこう言った。
「俺を、父親にしてくれて、ありがとう……」
「……そんな、実弥さんは……いえ、自慢の旦那様なのですから、堂々としていて下さい……///」
だんだん恥ずかしくなってきた幸は不死川の耳元でそう囁いた。