第72章 乞い願う、光を求めて
どうにか太陽を避けて、村田やその他数名の隊員達と合流した冨岡は名残惜しい気持ちを抑えつつ、藤の屋敷で白藤を休ませ、その間に柱合会議に出席することとなった。
「ご無事で何よりです、義勇さん!」
「炭治郎、傷は?」
「鬼化した時に回復したみたいで、殆ど塞がりました!」
「そうか」
存外、元気そうだ。
「白藤さんは?」
「藤の屋敷に居る。まだ、陽光には耐性がないかもしれないからな……」
「そう、ですか……」
「炭治郎。悪いが、俺は白藤を手放すつもりはない。鬼が居なくなったこれから先の未来も、俺は彼女と共に歩いていく」
「………義勇さん、俺……白藤さんに振られたんです。でも好きで……未練がましくて、そこを付かれて……鬼になってしまって……」
炭治郎はぎゅっと拳を握る。
「俺は、全然弱くて……でも……」
胸が苦しい。
彼女の笑顔を見れば見るほど、俺はきゅうと胸の奥が締め付けられる……
義勇さんにも伝えておかなくてはいけない。
「俺も、白藤さんが、好きです……だから、負けません……」