第70章 咲くは朱なれど散るは白
「ちぃっ!余計な真似を!!」
明らかに気分を害したと言った風情で、集中を乱した蘆屋道満。
「こうなれば、こちらも只では済まさん!!行け、我が式達よ!!」
三枚の紙片が、変容していく。
人身を象った式神へと具現化したのである。
その姿は……
先程、死闘の末に打ち倒した上弦の鬼、三名と瓜二つで。
違うのは、彼等が自らの意思なく技を繰り出して向かってくるというもの……
死してなお、脅威として、術者の駒にされる彼等を見て。
白藤は、ぎゅうと胸が苦しくなった。
彼等は先程、ようやく人として意味のある死を遂げられたのに……。
これでは、彼等が報われない。
「白藤!!」
私に向けて、上弦の壱の技が放たれる。
ああ、このまま……