第52章 審神者代理
「なら、次は俺から話そうか。」
そう言って瀬戸は、話を切り出した。
「まずは自己紹介から。俺の名前は瀬戸空斗だ。刑事をやってる。」
「…え?刑事?」
瀬戸の隣にいた薬研は瀬戸をまじまじと見た。
刑事が俺達にどういう関わりがあるのか、と首を傾げる。
「俺の課は警視庁の花形って呼ばれてる所でな。扱う事件は凶悪犯罪やら、殺人事件やら、割と大きなヤマが多いんだ。」
「た、大変そうです。」
薬研の隣で五虎退は相槌を打つ。
「まぁな。で、ある日の夜にいつものように仕事をしていた俺は、犯人捕まえて、取り敢えず近くの交番にぶち込んでおこうと思って立ち寄った。
そしたら、先客がいたんだ。それも一般人の髪の長い女が。
足元には氷で拘束した、指名手配中の強姦及び殺人犯が転がってた。」
「…ま、まさか。」
五虎退の隣にいた厚は顔を引き攣らせた。
「そ。それがお前等の主ってわけ。」
瀬戸は、はぁ、とため息をつきながらげんなりする。
「「「「「レン〜!!」」」」」
刀剣達は一斉に立ち上がり目を釣り上げる。
「…不可抗力だと思います。無抵抗でヤられるよりずっとマシでしょ?」
レンは自身の正当防衛を主張する。
「そうじゃないだろ!何で危険に首突っ込んでるんだ!」
「そうだよ!逃げれば済む話じゃん!レンなら簡単でしょ!?」
「そもそも、何で夜に外を彷徨いてるんだよ!」
鶴丸、大和守、加州がテンポよく突っ込んだ。
「誰が凶悪犯も真っ青になるような戦闘のプロを審神者だと思うんだよ。俺、悪くないよな?」
瀬戸は、唖然とレンを見る隣の長谷部に同意を求める。
「…だからって、仮にも刑事が一般人に仕事を振るなんて、どうなんですか?」
長谷部がそう返すと、
「仕事を振る!?レンに!?
仕事って…!刑事さんだよね!?刑事さんってお巡りさんのことだよね!?」
乱は瀬戸に詰め寄った。