第52章 審神者代理
奥へ移動しようとした時に、丁度、レンを雇ってくれた工事会社の社長である渡辺が帰ってきた。
一瞬変な空気が流れたが、レンが事情を話しはじめる。
次いで七海が、レンが審神者であること、状況が落ち着いたこと、本丸へ帰る為に迎えに来たこと、を一通り説明してくれて、渡辺は快諾してくれた。
「いや〜、驚いたね〜。」
渡辺は快活に笑う。
「今日すぐに帰られちゃうと、現場も困っちゃうから。
終わりまでしっかりやってくれれば、明日からのシフトはどうとでもなるから大丈夫だよ。」
「急な話ですみません。ありがとうございます。」
「なんのなんの!レンちゃんにはずいぶん助けられたよ。また入り用があったらいつでもおいで。お前さんなら大歓迎さ。」
はっはっはっ、と豪快に笑ってレンの背をバシバシと叩く。
「あと、僕達今日1日レンのそばにいたいから、ここで見学していてもいいですか?」
大和守が渡辺に頼み込む。
「僕からもお願いします。」
そう言って燭台切も頭を下げた。
「かまわないさ。レンちゃんの凄いところ、しっかり見ていきな。」
そう言って、渡辺は次の打ち合わせに向かって行った。