• テキストサイズ

【名探偵コナン】Redo*misty【降谷/ 赤井/ジン】

第10章 零の奪還


それから数日が経過した頃、の予想よりはるかに早く新しいFDがやってきた。
ガレージには2台の真っ白なFDが並ぶ。
その光景に物悲しさはなく、ひどくしっくり感じた。

『これで…寂しくないわね』
「え?」
『ううん、何でも!ありがとう、大切に乗るわ』

嬉しそうに喜ぶにキーを手渡すと、指で摘まんでプラプラとさせた。

『これに慣れるまでは時間がかかりそうね…』

ゴールドのチェーンも、あのリングも着いていないキーに苦笑いを浮かべた。
すると降谷はの指からキーを取り、シルバーのチェーンにリングを着けた。
そのリングは、見覚えのあるものだった。

『あなた…そのリングは…』
「どんな君でも、これは君に持っていて欲しい」

なんと答えれば良いのか、にはわからない。
ただ胸が押し潰されるように苦しくて、今すぐ抱き締めて包んであげたくて、そして同時にこみ上げるのは…。

は突き動かされるまま、降谷のネクタイを引き寄せ、唇を重ねた。

「…っは…、な、なん…」
『この続き、したくなったら言って』

瞳を潤ませては言った。
こみ上げたのは、やはり説明のつかない衝動。
匂いだけではなく、この男そのものに身体は疼いた。

何事もなかったように降谷から離れた。

『さて、乗ってくるわ!キー頂戴?』

小首をかしげながら、あざとさ全開に手を差し出した。

「あ、あぁ…」
『ありがとう、行ってくるわね』

シルバーリングの着いたキーを受け取り、FDを発進させた。
降谷を誘っても良かったけれど、自制する自信がにはなかった。

『はぁ…、何なのかしらこの衝動…』

吹っ切るようにアクセルを踏み込んだ。

降谷は口を押さえたまま、しばらくその場に立ち尽くした。

/ 299ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp