第18章 そしてWCは伝説となる
『残念だけどその考えは間違ってるよ。確かに皆とは仲良くしてもらってるけど、ただそれだけ。それにこんな事をしたらあなただってタダじゃいかないのは分かってるでしょ』
灰崎「だからどーした?俺は生憎バスケを何とも思っちゃいねぇ。それにアンタにこう思われてるあいつらってのも、何だか不憫で笑えてくるぜ」
『バスケを何とも思ってない人が、どうして今そのジャージを着てるのよ』
灰崎「俺が抜けてからあいつ等はキセキの世代なんぞと呼ばれてチヤホヤされ出したんでよォ、俺はそいつを取り返しに来ただけだ。実際俺はレギュラーだったわけだし、今のアイツらに勝てば文句は言わねぇだろ。それに次の相手はリョータだしなァ」
『涼君はあなたなんかに負けない。そしてあたしもあなたをキセキの世代だなんて認めない』
灰崎「…あ?」
灰崎はゆっくりと近付いてくる。どうにか逃げようと思うが、やはり体が動かない。灰崎の目は完全に怒りに満ちていた。
灰崎「あんまナメた口たたくと手加減しねぇぜ?ま、もう遅いがな。本当はココに閉じ込めて後から楽しもうと思ってたが、やめた。アンタは俺を怒らせたんだ。たっぷり可愛がってやるよ」
灰崎があたしの両手を掴み上に持ち上げる。空いている片手であたしの髪を触る。そして髪に伸びていた手がジャージのファスナーを下ろす。その時に灰崎の指が、服の中に入れていたリングにかかっているチェーンに触れた。それに興味が湧いたのか、指輪を引っ張り出し、内側に彫られた文字を見た。
灰崎「…何だ、アンタ赤司のモンだったのか。尚更ラッキーだぜ。なんせ赤司は俺を強制退部させた張本人なんだからよォ」
『…征ちゃんが何の考えも理由も無しにそんな事するはずがない。そう思わせたあなたが悪いのよ」
灰崎「言うねェ。俺は強気な女は好きだが、あんまし生意気なのは嫌いなんだよ」
『!やっ…』
灰崎が首に顔を埋めてきたかと思えば、痛みが走った。そして同時に変な声が出てしまった。