第3章 周りは知ってる【マレウス】
「お、おいユウ……」
ふと横からエースたちに話しかけられる。
「?どうしたの?」
「おまっ、お前その人と知り合いなのか……!?!」
ツノ太郎を見るとツノ太郎もこちらを見ていた。
「うん、友達」
「「「ぇぇぇぇえぇ!?!?!?!」」」
友達、と言われて心做しかツノ太郎は嬉しそうにしている。
「まじかよ!?!?!そんなすごい人と!?!?とととと友達!?!?!?!」
どんだけ噛むんだと言うくらい噛む元ヤンデュース。
「ツノ太郎たまに俺らの所に来るんだゾー」
「えっ!?そうなのか!?ユウ!」
「えっあ、うんたまに来るよ」
気づけばツノ太郎に後ろから抱きしめられるような体勢になっている。というか引っ付かれているような。
「まままままままままじか、、、」
この時この3人がもっと頑張らねばと思ったのは言うまでもない。
ツノ太郎は相変わらず何故か誇らしげである。
「ツノ太郎授業戻らなくていいの?」
「もう少ししたら戻るがもう少しここにいる」
少し後ろを振り返るが、身長差で上を見ないと顔が見れない。
「……でも授業受けてる人達みんなこっち見てるよ…視線が痛いんだけど」
「ユウを心配してるんだろう」
「大丈夫だけどなぁ」
「「「(そうじゃないそうじゃないその意味じゃない!!!!)」」」
周りがどんなに焦っていても当の2人は露知らず。
「そう言えば気づいてたの?私の事」
「ああ。呼ばれたからな」
「え!あれが聞こえてたの!?すごいね…」
何度も言うが本人達は周りに何を思われているかなん微塵も気づいていない。
「ねぇツノ太郎。ほんとにそろそろ戻らないと、ほら」
視線が、そう、視線がすごいのだ。
「ちっ、……分かった戻ろう。ボールを投げたヤツらにはキツく言っておこう」
「いいよ、ツノ太郎来てくれたし大丈夫だから、ね?」
にこっとユウが笑うと少し目を開いてもう一度腕にぎゅっと力を込める。
ずっとそのままでいてくれと願いを込めて。
そんなこんなでツノ太郎は授業に戻って行った。
そして私は質問攻めにあい、3人は闘志を燃やしたとさ。
おしまい