第5章 優しいあなた【レオナ/微々裏】
ここまで無防備に寝ているのであれば口付けくらいならしてもいいのでは無いか。
正直なところそれ以上ことをしてやりたいが、流石に今は。
「口なら正当防衛つって許せるか?」
理性を引き止めるために最低限のこちらの妥協点ではある。
少しずつユウに近づくが起きる気配は全くない。
「……ふん、愛らしく見えるのが気に食わねぇな…」
とどのつまり、寝ている姿もめちゃくちゃ可愛いな、と仰っております。
「…ユウ」
そっと前髪を払い、額にキスをする。
次に頬、そしてー……唇。
ちゅっと、リップ音を立てるだけの短いキス。
「…堪んねぇなぁ…」
ユウに覆いかぶさり何度もキスをする。
「ん…っ、」
ここまで来ると身じろぐ姿も可愛く見える。
「お預けくらいたくはねぇんだけどな……」
唇から離れ首元に優しく齧り付く。
跡が残らないように沢山食べる。
気づけば無意識のうちに胸に触れていることに気づく。
「…やべえな……」
ゆっくりと、頂に触れ、口に含む。
この部屋には1人の寝息と、1人の息遣い、そして少しの水音だけが聞こえていた。
「ん…っ、ぁ、」
寝ていても感じているのかユウは吐息をもらす。
「ほんとに、…っ」
だが、このまま進めてしまっては関係が壊れてしまうかもしれない。
それが何よりレオナは怖かった。
「…ちっ、やめるか…」
そっと胸から離れ服を整える。
ただし、ユウに覆いかぶさったまま。
起こすべきか起こさないべきか。
…。
もう少ししたら、そうしたら起こそう。
「……ユウ、おい起きろ。ユウ」
「ん、っ…」
レオナはユウの身体を揺さぶる。
「ユウ」
「んーーーー、あれ、レオナ、……?あ、髪結んでるのかっこいいね、ふふ」
「……は、?」
ぼんやりと目を開けると目の前にレオナがいる。
自分に覆いかぶさった状態で。
しかも何故か髪を結った運動着のまま。
普段見ない格好になんだかきゅんとしたが、だんだん頭がさえてきた。この状況と、自分の発した言葉に。
「あああっ待って違うの!!ごめんそうじゃなくて、!!いやそうなんだけど!!てかなにこの体制、、、!」