第3章 車上の戦い
「お前…オレを知ってんのかよ」
そんなエドを横目にスタスタと歩み寄り、足元を指さす。
『この車両。汽車の命だ。解るか?炭水車だ』
その一言だったが「ふ~ん」…と何か思いついたように唸るエド。
そして列車全体にエドの声が響き渡る。
≪あー犯行グループのみなさん。機関室および後部車両は我々が奪還いたしました。残るはこの車両のみとなっております。おとなしく人質を解放し投降するならよし。さもなくば強制排除させていただきますが…「ふざけやがって…何者か知らんが人質がいる限り我々の敗北は無い!!」
投降するつもりなどないらしい口ぶりに再びエドの声が響く。
≪あらら、反抗する気満々?残念、交渉決裂。人質のみなさんは物陰に伏せてくださいねー≫
その言葉と同時に犯人達の集まる車両の中に一本の水道管が出現する。
犯人のうちの一人が事の重大さを察知し、「逃げろ」と叫ぶ前に水道管から大量の水が溢れ出し、犯人達をある車両まで押し流す。
到達した車両にはアルが目を光らせ拳を構えて待ち構えていた。
「まだだ!!まだ切り札の人質が…」
その瞬間、車両に辿り着いたエドが黒い眼帯の男、バルドの前に現れる。
「おっ、機会鎧仲間?」
そう言いながら自身の機会鎧に刃を錬成させる。
「こっ…こんな小僧にィィィィ!!!」
バルドは左腕の銃を真っ直ぐエドに向け発砲するがエドの刃を下方からモロに受け、勢いで貫通してしまっている。
「なんだ、安物使ってんなぁ」
それを合図にアルの腕がバルドを直撃し、エドの刃が銃を真っ二つに切り落とす形となった。
完全に「青の団」の完敗に終わった。