第3章 車上の戦い
「…っと。そんじゃ…いっちょ行ってみっか!」
列車の上に上ったエドはそのまま一気に駆け出す。
しかし、列車の上のエドを見えない犯人が、無数の銃弾が襲う。
「ネズミだ。上を見てこい」
「うわあぶねーあぶねー!!左足じゃなかったらやられてたな。」
そう言ったエドの左足、機会鎧の足の裏には鉛弾ががっちり食い込んでいる。
「きしょ――おぼえてろよ。まずは機関室奪還!!」
勢いに任せ機関室に飛び込む…が…。
そこにはスコップでべっこべこに殴られる犯人の姿があった。
「おっちゃん達…なかなかやるじゃん」
笑顔を引きつらすエドにいやいやと首を横に振る。
「俺達だけじゃこんな事できねぇよ。黒いコートを着たやつがな、兄ちゃんみてーに飛び込んできたと思ったら一人に蹴り入れやがってさ。おかげで助かったけどな」
「…黒いコート…?まさかあいつもこの列車に…」
あいつなら犯人たちの目を盗むことなど容易いだろう。
そう思いながら機関室のおっちゃんに安全運転を頼み、再び列車の上へと上がるエド。
「いたぜ。ハツカネズミちゃん」
ニヤリと笑う犯人はエドに向けて銃弾を撃つ。
「あっ…ぶねぇなこの野郎!!」
すかさず錬成で反撃をしようとするエド。
しかし…。
エドの視線の先には犯人と、その後ろに黒いコートをはためかす人物。
フードで相変わらず顔は見えないものの間違いない。
さすがにこの近距離だといくら鈍感な人間でも気づくだろう。
振り向いた犯人に『寝てろ』の一言と蹴りを入れる。
重力に身を任せ、列車内に落とされる犯人。
「…お前もこの列車に乗ってたのか…何で…『おい、鋼の錬金術師』
突然己の二つ名を呼ばれ一瞬思考が停止する。