第107章 *到着スカーレット(リドルの夢)*
普段の彼からは絶対でないであろう、学校や勉強に対する嫌悪が次々と口から溢れ出す。挿絵がなくとも面白い本はあると諭しても、父が即興で自分を主人公にした物語を書いてくれる。学校に行かずともクロッケーをして遊んでいた方がいい。つまらないことをする必要はない、と反抗心の塊のような言葉を並べていく
『(..こんなこと言うなんて..全然リドルさんらしくない。早く、早く起こさないと)』
ケイト『..オレたちが学園で所属してる寮、ハーツラビュルは..グレードセブンのハートの女王の厳格な精神をモットーとする寮なんだ。だから寮の催しで伝統的なクロッケー大会があるし、うちの寮長はクロッケーがすっごく上手いんだよ』
クロッケーと聞いてピンとひらめいたように口元を緩めると、ケイトは覚醒のきっかけになるのではと試しにその話題を寮の話に組み込ませていく
すると、リドルの目元がピクリと動き、クロッケーが上手いという言葉に反応し話に乗り上げてくる
リドル『へぇ、クロッケーが上手い?ボクよりも?』
ケイト『どうかなぁ〜。でも、少なくとも寮生の中では1番!
ちなみに規律と厳格が服着て歩いてるみたいな子で、ルールにちょー厳しい』
リドル『うげぇ〜。誰かが決めたルールに縛られるなんて、ボクは絶対にごめんだね!ルールなんて、楽しいことをつまらなくするだけのものだよ。
君らの寮長って、とんでもなくつまらなくて嫌なやつに違いない!』
デュース『そんなことは..!』
エース『いいって、デュース。言わせとけよ』
『でもやだよ。あんなの、自分のこと捨てちゃうみたいな言い方..』
エース『いーから。ちょっと見てて』
リドル『あーあ!そんな嫌なやつと一緒に生活しなきゃいけないなんて、同情してしまうよ』
エース『確かに寮長が嫌なやつなのは確かだね。真面目すぎて冗談とか通じないし。でも..』
リドル『いや、いい!つまらない人間の話なんてもう聞きたくないよ。話題を変えよう』
よほど話が気に入らなかったのか、これ以上気分を悪くしないために早々に話題を変えようと打ち切る。しかし、その言葉をエースは真顔で無視した
エース『あ、別にあんたは聞いてなくていいよ。オレが勝手に喋るから』