第106章 *熱中ベイキング(トレイの夢)*
イデア『オルト?一体どうしたの?』
オルト『それが、大変なんだ!』
ゴロゴロ..ゴロゴロゴロゴロ!!
全員の嫌な予感は的中。体を倒した巨体×2はそのまま階段を転がり落ち、その行く先はこちらへと向かってきていた
グリム『ふなぁぁあああ!!??』
ユウ『ぎゃあああ!きたぁぁあ!!』
オルト『うわあ、こっちに転がってきた!』
『ロボットくん、こっち!』
シルバー『全員走れ!!』
そこまで広くない廊下の一本道。もはや先程の小部屋に隠れるタイミングを逃し、残された選択肢はひたすら走ることしかなかった
ゴロゴロと大岩が迫りくるような音を背に必死に走っていくと、ケイトたちのいる大きなキッチンの光が見え始めた
『ぁぅ、ぁぅぅぅ〜!!』
ユウ『なんなんだよもう!!!』
オルト『みんなもっと早く走って!潰されちゃうよ!』
エース『止まるな!お前たち、キッチンに飛び込め!』
『『『うおおおお!!』』』
ガシャァアアアアン!!
必死の全力疾走でキッチンに滑り込むと、勢いを殺すことなく突っ込んできた巨体たちはキッチンの入り口に激突、そのまま廊下へと反動でゴロゴロと転がっていった
『び、びっくりした..』
ユウ『割とマジで死ぬかと思った』
ケイト『い、今の何!?まさか、巨大化するキノコを食べちゃったハリネズミ?』
こちらの緊急コールと先程の衝撃に、奥で食事していたケイトたちが慌てて駆けつけると、廊下を塞ぐようにミチミチに並ぶ巨体に目を見開いた
エース『違うんすよ、あれは..!』
?『いてて..おいデュース!なに抜け駆けしようとしてんだよ』
?『それはこっちのセリフだ、エース!お前、お茶が始まる前におやつをつまみ食いにきたんだろ!』
エース?『トレイ先輩のおやつを最初に味見するのはオレだ!』
デュース?『いいや、僕だ!』
ボヨボヨボヨ!!!
照明に照らされようやくその姿が露わになる。転がってきた巨大生物の正体は、これ以上ないくらいまん丸になった巨大なエーデュースだった