第106章 *熱中ベイキング(トレイの夢)*
『ぁぅぅ..美味しそう』
グゥゥ〜..
『むぅ』
ユウ『見てたらお腹空いちゃうよね。うわ、マジで美味しそう』
目に見える範囲だけでも軽く10種は超えるスイーツやキッシュがテーブルの上にずらりと並べられ、ひと口食べるごとに溢れるケイトの食レポ、大きなミートパイをふた口で平らげてしまう、レオナの気持ちのいい食べっぷりに、見て聞いているだけで空腹を刺激され、良い匂いが鼻を優しくくすぐる
レオナ『おい。他にも肉を使ったケーキはねぇのか?』
トレイ『そうだな..ケーキとはまた違うが、チーズとサラミを使ったクッキーはどうだ?甘酸っぱさが癖になる味なんだ。材料はあるからすぐに作れるが..』
レオナ『へぇ、人参やらナッツのケーキよりは美味そうだな』
トレイ『よぉし、早速焼いてくるよ。少し待っててくれ!そうだ、寮生たちの分もついでに焼いて..100..いや、200枚もあれば足りるか』
ケイト『200!?それはちょっと作り過ぎじゃ..』
トレイ『腕が鳴るな!仕込んだらすぐに戻る。待っててくれ!』
若干引き気味のケイトたちを置いて立ち上がると、意気揚々とクッキーを焼きに再び奥の作業台へと戻っていった
そんな一部始終を見ていた廊下組(特に食べ盛りの1年組)は、目の前の美味しそうな食事の数々に、ついに我慢できず声を揃えて嘆き始めた
『『『『羨ましい〜〜〜〜っ!!』』』
エース『先輩たち、情報を聞き出すとか言っておきながらずっと食ってるだけじゃん!』
グリム『じゅるじゅるっ..オレ様、音を聞いてるだけでよだれが止まらねぇんだゾ〜』
デュース『うわっ、グリム!僕の寮服によだれを垂らすなよ!』
『お腹すいた..あれ食べたい』
ユウ『う〜〜ん。食べさせてあげたいけど、今はまだ我慢ね』
オルト『トレイさんの夢、本当に平和に料理を楽しんでいるだけだね』
シルバー『ああ。デュースやケイト先輩の夢ともまた様子が違っている』
グリム『トレイ自身もいつも通りだし、チェーニャも変わらない気がするんだゾ』