第105章 *足跡ビーチ(エースの夢)*
ユウ『ぜーーったいイチャイチャしてたでしょ、この変態浮かれポンチが!』
エース『いって!ちょ、いったい!尻を蹴るなって、ユウ!』
ユウ『バーカ、バーカ』
ゲシゲシと軽く蹴りつけられ抗議の声を上げながら抵抗していると、途端にピタリと痛みが来なくなり、代わりに背中にトンッと何かが当たった
突きつけた拳はなんの言葉もかけられることなくひたすらグリグリして、背中にいるためユウの表情は全く見えない。それが余計にエースに不安を与えた
エース『は?ちょ、なに?』
ユウ『....はぁ』
エース『え、ユウ?』
ユウ『...一回しか言わないからね。
ありがと。たとえ夢でも、僕の帰れる道を見つけてくれて』
エース『......』
『....』
ユウ『それだけ。はい、おしまい』
最後にもう一度拳でつき、その顔を見せないままユウは静かに離れていった
エース『...』
『エース、私からもありがと。悪い人をみんな捕まえて、私を自由にしてくれて。
ユウもね、もっといっぱい言いたいことあると思うの。でもね、恥ずかしがり屋さんだから、あっちに行っちゃっただけなの』
エース『うん、分かってる。
ふーん。レイラだけじゃなくて、やっぱユウもオレのこと好きなんじゃん』
ユウ『あ、それはないから勘違いしないでね、浮かれポンチ』
エース『おいこら』
真顔で否定され少しイラッとするも、いつものユウらしさに戻ってきたことに、エースの口角は自然と上がっていた
セベク『おい、いつまでそうしているつもりだ』
エース『は?なにが?』
セベク『いつまでそいつと手を繋いでいるんだと聞いている。もう気は済んだだろう、さっさと離せ』
繋がれた2人の手を鋭い目つきで睨みつけるその瞳に、先程までの自分と同じ炎が灯っていることに気づくと、エースの予想は確信へと変わった
エース『(やっぱこいつ、レイラのこと..)なんでお前に指図されなきゃなんないわけ?レイラだって嫌がってるわけじゃないし、オレらが手を繋いでたらお前になんか都合悪いの?』