第104章 *法廷アライバル(ケイトの夢)*
よほど引きずっているのか半分ヤケを起こしつつ手招きすると、静かに小走りで近づいてきたレイラの肩を抱き、邪魔されないようにレオナたちから少し離れた場所へと連れ出した
すると、レイラは身を近づけ声色を落とし、まるで内緒話のようにこそりと問いかける
『さっきまでここでパーティーしてたのは、ユニーク魔法で増えたケイさんだったんだよね?』
ケイト『?そうだよ』
『じゃあ今まで"貴方"はどこで何してたの?なんで増やしたケイさんに任せたの?』
ケイト『........』
何気ない質問が謎の沈黙を生み二人を包む。見透かしてくるような瞳に口を閉ざしたケイトは、空いた僅かな一歩の距離を詰め白く柔い頬へと手を伸ばす
ケイト『......それさ、知ってどうするの?』
『!』
上を向かせられ、感情の読めない抑揚のない低音が体の奥からゾクリとした寒気を走らせる。殆ど真上から見下ろし覗き込む表情には影が差し目元も口も笑っているのに、その瞳の奥にはこれ以上触れるなという警告と拒絶が渦巻いていた
『ぁ、ぇ、と..』
今まで見たこともない冷たい表情と声に言葉が上手く出ず狼狽えていると、そんな様子にケイトはプフッと吹き出しいつも通りの笑みへと戻った
ケイト『....な〜んてね♪けーくんはその間、ちょっと疲れちゃってたから休んでたんだ。びっくりさせちゃったよね。ごめんね、レイラちゃん』
『...ううん。私こそ変なこと聞いてごめん』
ケイト『じゃあ、おあいこってことでこの話はおしまい。ほらほらそんな暗い顔しないで、けーくんとギューってしよ♪久しぶりにレイラちゃんに会えたわけだし、再会のハグがしたいなぁ』
『ん』
『『ギューーーッ!!』』
互いに腕を広げ思いっきり抱きしめ合うと、伝わる体温と久しぶりに嗅いだ愛しい匂いに、余計な力が抜けてホッとするような安心感が2人を包んだ
ケイト『はぁ、あったかぁ..いい匂い』
『んむぅ..ケイさんもあったかくていい匂い』
優しく撫でてくれる手に"もっとしてほしい"とせがむように擦り寄せると、頭上でクスッと笑いがこぼれる。前髪を避けられ額に軽いキスが贈られると、より強く腕に抱き込まれた