第104章 *法廷アライバル(ケイトの夢)*
エースの次に背後から現れたのは、先程彼を追いかけて法廷へ向かって行ったはずのデュースだった
『....』
グリム『デュース。おめー、エースを追いかけてったんじゃねーのか?』
デュース?『エースには会ってないぞ?それより、なんだか不思議なメンツだな』
グリム『何言って..むぐぐ』
『グリム、違うよ』
グリムの口を押さえその体を抱き上げると、レイラは目の前のデュースへ警戒心を向けながらそっと後方へと後ずさる
ユウ『..さっきまで寮服だったのに、制服になってる。大事な裁判は寮服ってさっき自分で言ってたくせに、ここで着替える理由が分からない』
セベク『..あの人間がいかに阿呆でも、一瞬で僕たちの目的を忘れるわけがない』
オルト『つまり、このデュースさんは夢の住人ってことになるね。今は無害なNPCでも、異分子の発生を感知すれば闇に変化して..僕たちを排除しようとしてくるはず』
レオナ『本物と法廷で鉢合わせると面倒だ。ここで始末しておくか』
物騒なレオナの言葉に全員が大きく頷くと、一斉にその視線は偽デュースへと向けられ、ペンを片手に彼へとジリジリ近づいていく
デュース?『え?な、なんだよ?みんなどうしてマジカルペンを構えて、にじり寄ってくるんだ!?』
シルバー『すまない。お前に恨みはないが..ここで少し眠っていてくれ!』
何故か全員から殺気を向けられた偽デュースは困惑したまま、圧倒的戦力差に為す術もないままシルバーの最後の一撃でその場で崩れ落ちた
いつもならそのままドロドロの闇に変わり消滅するはずが、偽デュースはその形を保ったままなことにレオナは軽く首を傾げた
レオナ『コールタールみてぇになって消えるかと思ったが..こいつ、消えねぇな』
オルト『法則性が定かではないけど、まだ僕たちが夢の主と接触していないから..この夢に害をなす存在だとは、認識されていないのかもしれないね』
シルバー『だが油断は禁物だ。起きても動けないように縛っておこう。セベク、足の方を頼む』
他の生徒に見つからないように庭の隅へと移動すると、シルバーたちは慣れた手付きで偽デュースの腕と足を縛りあげ植え込みの近くに転がしておいた