第94章 *夢幻ナビゲート(ヴィルの夢)*
イデア『あーーー...っスーー..そ、それはそうなのかもしれませんが。うちの学園..特に寮長たちは怖いもの知らずばっかりだから、ちょくちょくマレウス氏に食ってかかるやつもいたけど..もしマレウス氏がイラっときてデコピンでもしようもんなら、相手は確実に保健室送り。良くて退学処分、悪くて国際問題って感じだもんね』
セベク『うむ。つまり学園に通う人間どもは..誰よりも思慮深く、誰よりも寛大なマレウス様の日頃の振舞いに心から感謝すべき..ということだ!!』
グリム『こんな時にまでオメーは..全くブレねぇやつなんだゾ』
イデア『セベク氏の言う通り、マレウス氏が何があっても揺らがない超人メンタルなら、こんなことにはなってないんだよなぁ。魔王級のチーターに生まれたのに、感情の起伏は僕たちとさほど変わらないってんだから..完全に設計ミスでしょ。
あ、あー..マレウス氏のことは一旦置いといて。まずはヴィル氏をどうやって目覚めさせるか考えないと。とりま、寮でヴィル氏と寝食を共にしてたポムフィオーレの人、なんかないの?』
『...明日の式を壊しちゃえばいいんじゃない?』
『『『!!??』』』
イデア『ふぉっ..!?ヒ、ヒロイン氏、今なんと?』
『明日の式、壊しちゃえばいいって言ったん、だけど。ぁぅ..変なこと言った?ごめん...』
オルト『ううん、変じゃないよ。だけど、どうしてそう思ったのか理由が聞かせてほしいんだ』
『..ヴィルさんは、明日の式の一番凄いのをもらうんでしょ。その時に、本当のヴィルさんはこういう人なんだよって、こういうことしてたんだよって言ってあげたら、思い出すかもしれない。式はめちゃくちゃになっちゃうかもしれないけど..』
オルト『なるほど、そういう意味での”壊す”ということだね』
イデア『ビックリした、物理的に式典会場をぶち壊すかと..レイラ氏ってどっかの誰かさんみたいに困ったらすぐに拳で解決するタイプだと思ってましたわ』
ユウ『あ?』
早速拳で解決しようと殺意を向けてくるユウの視線をタブレットごとそっぽ向き、咳払い一つして何事もなかったように話を進めた