• テキストサイズ

繋がる想い、紡ぐ言葉/刀剣乱舞

第3章 儚く切ない記憶の中で《後編》


 だから和泉守さんも、私の記憶がまだ戻っていないと思っている。


「悪かったよ……思い出さなくていいってオレが余計なこと言っちまって……」

「え…」


 和泉守さんの言葉に少し驚いて思わず彼の顔を見返すと、彼は肩を少しすぼめ視線を床に落としていた。
 もしかして、前に私が鶴ちゃんとの記憶を思い出せないって泣いていた時、私に言ったことを気にしているの…?


「あ、あれは私を思って言ってくれただけですよね!だから和泉守さんが気にする必要はないです!」

「だが…」

「こうなったのは和泉守さんのせいじゃありません、私が決めたことですから。むしろあの時は、和泉守さんの存在が私にとって本当に救いでした」


 私が力強くそう言い切ると、和泉守さんはその爽やかな青色の瞳で、私をじっと見つめた。


「…あんたは本当にこれでいいんだな」

「っ、はい…」

「そうか……なら、オレが口出しすることじゃねぇな。呼び止めて悪かった」

「ま、待って下さいっ」


 納得した様子で、それ以上何も聞こうとせずにその場を去ろうとする和泉守さんの袖を引っ張り呼び止める。不意に袖を引かれて驚いたのか、和泉守さんは目を丸くしてこちらを見返した。


/ 315ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp