第1章 君の中に墜ちる
体が快感の波にさらわれる。
何よりも初めて体感する感覚に意識が飛びそうになる。
気持ちが良くて、朦朧とする意識の中浅い息を吐きながら動けないでいると、覆い被さっていた大倶利伽羅が私から離れた。
そして、自身の浴衣を脱ぎ始める。
シュルリ…パサ…
静寂の中でやたらとはっきり聞こえる衣擦れの音に、これから始まるその行為に一層の現実味が帯びて一気に緊張が走った。
今までのは序盤に過ぎない。大倶利伽羅のそれを受け入れないと何も始まらないし、この行為自体の意味も無い。もう後には引けない。
全てを脱いだ大倶利伽羅。
薄暗い中、目に飛び込んできたのは鍛え抜かれた褐色の身体に圧倒的な存在感を放つ龍の刺青。
彼の龍は手入れの時に何度も見ている。
だけどその時以外で龍を見るなんてことが今までなかったから、いつもとは違うその妖艶な雰囲気に私の心臓がまた早鐘を打つ。
動揺と緊張で動けない私の体に再び大倶利伽羅が覆い被さり、深く口付けた。
口内に入ってくる舌の熱さにギュッとシーツを握りしめる。
呼吸ごと奪うように好き勝手に掻き回され、先ほど絶頂を迎えて只でさえ鈍くなっている頭が酸素を失ってくらくらする。