刀剣乱舞/Manus in manu~手に手をとって~
第37章 修行
「あ…るじ…」
「へ?」
「伽羅ちゃん?今主ちゃんのこと…」
信じがたいが確かに今、大倶利伽羅さんが私にあんたではなくあるじと言った。
大倶利伽羅さんがあるじって!!初めて言われたその言葉に感動しながら光忠と顔を見合わせていると、大倶利伽羅さんはゴロリと横になり、私の膝に頭を乗っける。
「あるじ…」
「伽羅ちゃん…伽羅ちゃんが主ちゃんのことあるじって!」
光忠は感動しているのか口を手で抑え、その瞳は涙で潤んでいるように見える。
大倶利伽羅さんの意外な行動に茫然としながらも、そういえば以前にもこんなことがあった…と思い出した。
あの時は確か頭を撫でろって言われたっけ…
後、あんたがいいとか沢山言われたこともあった…
彼は酔うとどうも甘えたになるらしい?
そんな大倶利伽羅さんが可愛くて、初めてあるじって言われたことがなんだかくすぐったくて、ついついだらしのない笑みを浮かべながら夢心地で彼の頭を撫でていると、突然加州くんの声で現実に引き戻された。
「ちょっとっ!大倶利伽羅ばっかりいつも主独占して狡いって!」
「加州くん?」
「俺の事も可愛がってよ!俺の主でもあるんだからね!」