第7章 ☆Story25☆ 収束
吾郎side
ゆりがメンバーたちとリラックスした時間を過ごしている中、
怪我の治療を終えた憲吾は病院の個室で眠りについていた。
一緒に同行した吾郎もその場におり憲吾のことを見守っていた。
「っ憲吾……命に別状がなくてよかったよ……
あとは目を覚すのを待つだけか……」
(早く、ゆりちゃんに憲吾が無事だったってこと、
伝えてぇな……でもこの様子じゃ……)
「……。」
「ゆりちゃんが日本出発する時間までは、間にあわねぇかな……」
吾郎は少し複雑な思いで眠りについている憲吾を見ていた。
「……ゆり、」
「っ!」
ふとゆりの名前を出した憲吾、
吾郎は憲吾が意識を取り戻したのかと思い思わず椅子から立ち上がった。
「……。」
だが憲吾は目を覚すわけではなく寝息だけを立てていた。
「っんだ、寝言かよ……つーか……」
「……。」
「どんだけゆりちゃんのこと好きなんだよ、
お前ってやつは……(微笑)」
「……。」
「お前みたいな親友がいて、俺はすげぇ誇らしいよ……」
吾郎が再び椅子に腰かけた時……
_コンコン
誰かが病室の扉をノックしてきた。
「っ誰だ?先生か……?
はーい、」
_ガラ「失礼するよ。」
「っ……!」
扉の先から入ってきた人物に、吾郎は思わず目を見開き息を飲んだ。
「っアンタは確か……」
「……美澤だ。
その節はどうも失礼した……」
「っ……」
入ってきた人物はシンフォニーの社長、瑛二と……
「先ほどぶりでございます。」
丁寧に会釈をする翔の姿があった。
「っ櫻井さんと美澤社長が……なんでここに……」
「涼介から、今日の事件について全て聞いた。
わざわざ、
大切な試合を抜け出してまでゆりの救出に向かってくれたようだね。
私としても、君たちには感謝しているよ。」
「っそれなら、憲吾に直接言ってください。
憲吾は、誰よりゆりちゃんを心配して、体を張ってくれた……」
「……三船くんは、まだ意識を取り戻していないようだね。」
「まぁ……それにしても、
なんでアンタ達ふたりが……」