第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
樹は本部を後にし現在の住まいである港区へのほうへ車を出した。
「ツアー終わるまで、響さんに余計な刺激与えないほうが良さそうだなー……
あ、明日ゆりちゃんに今日の答え聞かなきゃって言っても……」
(ゆりちゃんは完全に "アチラ側" だよなー今日のあの2人の感じ見ると、
ホント残念だわー……)
車を運転しながら独り言を呟く樹、
そして赤信号で止まった時今日のゆりと剛太の様子のことを思い出していた。
「あの2人、マジで玉森百合と藤ヶ谷太輔に見えて仕方なかったわー……
そんで昔のこと思い出しちまったし、マジ最悪……」_グッ…
ハンドルをグッと強く握る樹、ルームミラーには眉間に皺を寄せ
険しい表情をしている自身の姿が写っていた。
信号機は青に変わり再び発進させる樹、
一体樹の過去に何があったのか……それを語る時は来るのだろうか……。
自宅マンションに着いた樹は玄関先で出迎えてくれた空の頭を撫でてやると
皿にドッグフードを入れた。空はお腹空いてるのかバクバクと食べ始めた。
「今日いつもより遅くなっちまってごめんなー?
うちのボスに報告することがあって遅くなっちまったよ苦笑」
「ワンワンっ」_バクバクバク…
空は樹の問いかけに応えるように吠えるとまたご飯にがっついた。
樹はそんな空の頭を撫でてやる。
「……ゆりちゃん明日、オレらじゃなくて日本に協力するって言うだろうね……
ゆりちゃんも協力してくれたらアイツら出る幕なくて
ギャフンって言わせることできるんだけどなー……」
「クーン?」_バクバクバク…
「ま、三船くんだけでも味方に付けられればまだいいかな。
三船くんも結構日本に世話になってるしそんな三船くんがオレらについたら
アイツらのメンツも丸潰れ……なんて笑」
「ワンワンっ」_バクバクバク…
「ったくお前は、聞いてんのかよオレの話をさ笑」
「ワオーンっ」_バクバクバク…
「……本当にオレのこと癒してくれんのはお前だけだよ。」
樹が話すたびに反応する空、だが空はすぐにご飯をバクバクと食べ進める。
そんな様子を微笑ましく思いながら樹はひと時の戯れを楽しんだ。
そして日は1日が経ち翌日、樹はここ最近の日課となった美園鈴学園へ出勤した。