第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「ゆりちゃんを推薦していたのは宙くんだよ。」
『っ!?』
(アイツ、どういうつもりで……)
キラは涼介の言葉に絶句した。ゆりに散々絡んでおきながら
図々しくもゆりとの共演を望んだのかと……。
「……宙くんはね、かつてのゆりちゃんのお母さんみたいに
とてつもない才能を持ってると片桐社長は言っていた、
最後の人生を賭けてもいいくらいだとね……」
『っ……片桐社長は、アイツの才能を見込んでアイツの望むとおり
ゆりの共演を推進したってことですか?』
「まぁそうだね……美澤社長だって、
あの出来事さえなければぜひ共演させたいって言ってたからね。」
『っ……なら、なんで許可出したんですか?
涼介さんだって、マネージャーとして止めるべきじゃないですか……』
「もちろん共演NGにしたよ。片桐社長だって話を聞いてすぐ承諾してくれた。
俺たちだって、不本意だよ正直……でも美澤社長はゆりちゃんを信じて
共演NGを解消しゆりちゃんの出演を許可した……」
『っ何で……事務所にとってゆりは一番大事な顔……
また傷つけられるかもしれないのになんで……』
「……。」
涼介は昨日のことを思い出しながらまた口を開いた。
「ゆりちゃんが、自分を信じてくれないのかって言ったんだ。」
『っ!!』
涼介の言葉にハッとするように目を大きく開くキラ。
「その言葉で社長は番組出演を承諾、俺もゆりちゃんを信じることにした……
無論、三船くんもね……」
『っ……』
「これが番組出演にあたる経緯だよ……ゆりちゃんのマネージャーなら、
ちゃんとゆりちゃんを信じようってね……」
『っ憲吾が……』
「うん……三船くんは、本当にいい子だよ。
ゆりちゃんと宙くんを目の前にしてもあんな真っ直ぐと……」
『っ!?っちょ、待ってください……!
何でアイツまで事務所に……?』
「どこから入ってきたのかわからないけど、
俺たちが話している途中で乱入してきてね……
まさか、ゆりちゃんがあそこまで宙くんを受け入れていることに
驚きを隠せなかったよ……。」
『っ……』