第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
「手出して、」
「っ……?」
(何なんだコイツは……)
憲吾に手を出すよう促す宙、憲吾は宙を警戒し思わず後ずさった。
「そんなに構えないでよ……ただ握手したいだけだよ。」
「っ……何企んでるだよ……急にそんな……」
「スポーツマンの嗜みっていうか一応、ひとりの男としてね……」
「っは……?」
「……今までゆりちゃんを支えてくれてありがとう。
今度はオレがゆりちゃん支えるから……それと、
練習精々頑張ってっていうオレのメッセージってところかな。」
「っ……」
憲吾は躊躇しながらも右手をゆっくりと宙へ出した。
宙はそれと対照的にポケットから右手を瞬時に出し憲吾の右手を握った。
その瞬間に憲吾の掌には何か紙切れのようなものが当たる感覚があった。
_クシャッ…
「っ!?」
(この感触……)
そして宙は憲吾の手を引き自身のほうに招き寄せた。
自身より少し低い憲吾の耳元に顔を近づけた。
「っ!」
「……今までご苦労様、あとはオレに任せておきなよ。」
「っお前……何のつもr「ゆりちゃん守りたいならさ……
_お前は大人しくしてろよ。」
「っ!?」
憲吾が宙がどういうつもりでこのような行動に出たのか聞こうとしたが
今までの宙からは想像のつかないドスの効いた低い声で憲吾の耳元に呟いた。
その声に憲吾は思わず背筋が凍るのを感じた。
そして宙は憲吾から離れ右手も離した……。
「っ……」
「んじゃ!オレの用事はこれで終わったんでこの辺でおいとましますわ。
……ゆりちゃん、また連絡するね?」
「っ……はい、また……」
「っちょ!宙くん!!」
宙はまたいつもの雰囲気に戻ると扉のほうへ歩き出した。
涼介は思わず止めようとしたが軽く宙にあしらわれた。
「山田さんと次会う時は、番組の打ち合わせの時っすかね?
その時はよろしくっす♪」
「っまt「涼介……構うな。」っ……はい……」
瑛二は宙を止めようとする涼介を静止させた。
涼介はやむなくその指示に従い宙をそのまま帰した。
再び応接間にはゆりと憲吾、涼介と瑛二の4人となった……。