第22章 ☆憲吾ルート☆ Happy END前編
ゆりside
「お疲れ様でした!」
ゆりは撮影を終えスタッフ達に会釈をすると涼介の元にやってきた。
「お疲れ様ゆりちゃん、」
「お疲れ様です涼介さんっ」
「ゆりちゃん、この後事務所に行くよ。」
「事務所に……?何でですか?」
首を傾げるゆり。
「うん。ほら、さっきモデルーキーに出たいって話をしたでしょ?
一応社長に話は通したけど、直接話した方が早いと思ってね。」
「っはい!」
(直接社長と話せるなら話が早い……でも、
社長は認めてくれるのかな……私が番組に出ることを……)
ゆりは少し不安にも感じたが
早いに越したことはないと思い大きく頷いた。
「……。」
涼介は少し眉を下げながら小さく微笑んでいたが
ゆりがそれに気づくことはなかった。
「それじゃ、行こっか?」
(ごめんねゆりちゃん、嘘ついて……でも、
こうでもしないと君は俺たちを拒絶する……ゆりちゃん、
君には彼が必要なんだ……。)
涼介はゆりを連れ事務所に向かうことになった。
だがまさか憲吾が事務所に来ているとは知らないゆり、
そんな様子をテレビ局内の片隅で1人の男が見ていた……。
「ゆりちゃんと三船くんが早くにも接触、ねぇ……
あのマネージャーさん、東郷さんには
ちょっと邪魔かもしれないねぇ……さて、報告報告っと……」
その男はスマホを取り出すと響に報告するため文章を打ち始めた。
【早くにもゆりちゃんと三船憲吾君が事務所内で接触予定。】
「……さーて、これで東郷さんも一筋縄でいかなくなったんじゃない?
これからどうことが動くかな……」
男はスマホをしまうとその場を後に去っていった……。