第7章 トラ男とパン女の攻防戦
「そこは、だめ、だめ……!」
後戻りができなくなるような予感がして、肩口に顔を寄せたローに縋るけれど、耳朶を舐めるローはムギの願いを一向に叶えてはくれない。
「お前は本当に、そればっかだな。」
「でも、今度は、ほんとに……ひあぁッ」
親指にくっと力を込められるだけで、突き抜ける快楽がムギをよがらせる。
「素直にイイと言えばいい。……気持ちいいんだろ?」
言い当てられて、忘れかけていた羞恥が再燃した。
処女のくせに感じて喘いで、さぞかしみっともない姿を曝しているだろう。
気持ちよくなんかないと嘘をつくにしても、ムギの身体はあまりにも反応しすぎている。
「黙るな。黙ると余計……犯したくなる。」
物騒な発言を零して、ローの指が容赦なくムギを攻める。
悦楽のすべてが詰まったかのような花芽を捏ねて、人差し指で蕩ける蜜路を掻き混ぜる。
リズミカルに動くそれらに、ムギは堪らなくなって喘いだ。
「あぅ、んぁッ、あー……ッ。」
視界がぐらぐら揺らぎ、拘束されたままの両手が大きく震えた。
限界だ、もう。
快楽に抗うのも、意識を保つのも、すべてにおいて限界。
そしてその限界は、ムギを攻め続けるローが一番よくわかっていた。
「イッちまえ……!」
低音の声が耳に直接吹き込まれ、花芽をぐぐっと押し潰される。
深く突き挿さった指が、身体の内側でぐるりと円を描いた。
「ひッ、ああぁぁ……!」
ぱん、となにかが弾けたと思ったら、ムギの視界は真っ白に染まり、元より残っていた疲労感も相まって、簡単に意識を飛ばしてしまった。
失神。